もしかして不妊症?と思ったら、まずは妊娠するための仕組みを知ることが大切です。
卵子が大きく成長して排卵し、受精、着床を経て無事妊娠が成立します。妊娠の成立には規則正しい月経やホルモンの
働きは無視できません。基礎体温表をつけていると、妊娠の兆候が出てくると分かります。
月経はなぜ起こる?
妊娠には月経や排卵が大きく関わっています。月経は妊娠に備え厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかったときにはがれて、 体外に排出されることで起こります。月経や排卵は、ほぼ1ヶ月のサイクルで起きています。 赤ちゃんを望む人は月経がくると残念に思うかもしれませんが、規則正しい月経は、体が妊娠の準備をしている証です。
排卵とは
月経が起こっている頃、卵巣では次の妊娠に備えて卵胞が準備を開始します。卵巣に蓄えられている原始卵胞のうち 数十個がホルモンの働きで大きくなり始め、このうち一番大きく育った卵胞(主席卵胞)だけが残り、他の卵胞は消滅します。 主席卵胞が、20mmほどに成熟すると、卵子は卵胞を破り卵巣の外へ。これを排卵といい、月経から約2週間後に起こります。
卵巣に残った排卵後の卵胞は、黄体という組織に変化します。それに伴い子宮内膜は厚く、やわらかくなり、妊娠に備えます。 一方、妊娠しなかった場合は、黄体はしぼみ、子宮内膜がはがれて排卵から約2週間後に再び月経が起きます。
精子と卵子が出会って受精
受精とは女性の卵子と男性の精子が出会うことです。排卵した卵子は卵管采に取り込まれて卵管に入り、卵管膨大部で精子を待ちます。
膣内に入った数千万から数億個の精子は、子宮に泳いで卵管膨大部に向かいます。このうち卵管までたどり着ける精子は数百個。
その中の卵子にたどり着いた精子が卵子の透明帯というバリアを破って侵入すると、受精が成立します。
着床して妊娠が成立
受精卵は卵子と精子のそれぞれの核が融合したあと、2分割、4分割、8分割と細胞分裂を繰り返しながら、卵管膨大部から
子宮へ向かいます。
子宮にたどり着いて、受精後5〜6日目に胞胚(胚盤胞)という状態になったところで、子宮内膜にもぐり
こんで着床します。これにより妊娠が成立します。
(英ウィメンズクリニック院長塩屋雅英 監修「赤ちゃんが欲しい人の本」参照)
生命の神秘 −精子と卵子−
受精はたくさんの精子がたった一つの卵子を目指して競争します。精子の数は2000万〜4000万です。以前は4000万だったのですが、草食系男子の増加は日本だけでなく、
世界中で精子数の減少が見られて、WHOが急遽、正常値を下げました。
(中略)
射精された精子が卵管に入ってきて、排卵された卵が卵管采にキャッチされます。キャッチできないと子宮外妊娠が起きる可能性があります。片方の卵管が閉塞している場合、
反対側の卵管がとりにいくこともあります。両方の卵管が閉塞していれば体外受精しかありません。精子は左右どちらの卵巣から排卵されるのか分からないわけです。
しかし、最近わかってきた事実では、右の卵巣から排卵して、右の卵管采がキャッチして、右の卵管膨大部に卵子がいる場合、子宮内膜が精子を右の方に誘導するということが
分かってきました。子宮内膜が交通整理をしており、100の精子があるとすると、90対10ぐらいで排卵された卵子のある側に向かうということが分かってきました。
これは精子がアタマが良いわけではなく、女性の子宮が優れているわけです。
さらに、ネイチャーという雑誌に昨年載りましたが、排卵された卵子はフェロモンを出して、精子を導くような働きをしているそうです。西宮神社の福男選びでは最初に宮司さんに
抱きついた人が福男ですが、精子の場合は最初に到達したというのではなく、精子の頭からヒアルロニダーゼという酵素が分泌され、卵子の透明帯が溶けたところから精子が入り込みます。
男は俊足ですが、女は神業です。男性は女性に勝てないというのが私の感想です。
(医学博士 森山明宏「第18回子宝カウンセラー講演」より抜粋)

