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排卵障害と不妊治療

ホルモンが乱れ、排卵が起こらなくなる障害

 排卵障害を引き起こす原因は、ホルモン分泌の乱れや、卵巣機能の低下などで、おもな病気には、多嚢胞卵巣症候群や性腺刺激ホルモン分泌障害、高プロラクチン血症などの5つが上げられます。

排卵障害の治療法

 治療は、排卵誘発剤をつかって排卵を起こすことから始まります。
 まずはクロミフェン剤やシクロフェニル剤という、比較的効果の穏やかな飲み薬を服用し、排卵が起きるかどうか様子をみます。薬の効用がみられない場合は、hMG剤、hCG剤という、より強力な 注射薬が使われます。
 そのほか、ホルモン療法や外科手術が行われることもあります。詳しくは症状ごとに見ていきましょう。

@多のう胞卵巣症候群

  • クロミフェン剤やアロマターゼ阻害剤などの排卵誘発剤で排卵をうながす。このとき、インスリン抵抗性改善剤であるメトフォルミン剤や漢方薬を併用する場合もある。
  • hMG剤やFSH剤などの排卵誘発剤で排卵をうながす。
  • 腹腔鏡手術によってレーザーメスで卵巣の表面に穴をあけ、排卵をさせやすくする。(効果は数ヶ月から1年)

A性腺刺激ホルモン分泌障害

  • クロミフェン剤やシクロフェニル剤などの排卵誘発剤で排卵をうながす。
  • hMG剤などの卵胞刺激ホルモンとhCG剤などの黄体化ホルモンの2種類の注射薬で排卵をうながす。
  • 無理なダイエットはやめ、ストレスのない生活をする。

B高プロラクチン血症

  • テルグリト剤などでプロラクチンの分泌を正常にする。
  • 薬の副作用が原因の場合は、服用を中止する。
  • 脳下垂体の腫瘍が原因の場合は、薬物療法や手術で腫瘍を切除する

C卵巣機能低下

  • クロフェミン剤やシクロフェニル剤などの排卵誘発剤および、ジュリナやプレマリンなどの卵胞ホルモン剤で卵巣の動きを改善する。
  • 卵胞ホルモン剤や黄体ホルモン剤を投与するカウフマン療法や、卵胞ホルモン剤を単独で少量投与する低容量エストロゲン療法を行って排卵をうながす。

DLUF(黄体化非破裂卵胞)

  • タイミング法で様子をみたり、ピルを服用して卵巣の状態を整える。
  • 3ヶ月以上続いて残った非破裂卵胞が新しい卵胞の成長を妨げる場合は、卵巣に針を刺して卵胞液を吸い取る卵胞穿刺術を行う。