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妊娠報告: 2011年 子宝カウンセラーの会より
近年は夫リンパ球輸注治療法の有効性や副作用が問題視され、実施する病院はすくなくなりました。
自己免疫異常(抗リン脂質抗体)の治療法
自己攻撃する抗体をつくる、自己免疫異常
「抗リン脂質抗体(APS)」は自己免疫異常のひとつで、この抗体を持つ人は、全身の血管に血栓ができやすく、抗体が血小板を刺激するなどして 血栓を引き起こすと考えられています。胎盤内の血液は胎児に酸素や栄養素を与えるためにゆっくり流れるので血栓ができやすく、血栓ができると、胎児に十分な 酸素などが届かず、流産を起こす要因になります。 治療には、血小板の働きを抑えて血液をサラサラにする「アスピリン」の内服や、血栓予防の「ヘパリン」の注射で血栓を予防するほか、漢方薬を服用して抗体を つくりにくくする方法もあります。妊娠報告: 2011年 子宝カウンセラーの会より
同種免疫異常の治療法
赤ちゃんを異物とみなして拒絶する、同種免疫異常
同種免疫異常の治療には、ピシバニールという薬液を注射する治療法が行われることがあります。但し、現段階では、その有効性は十分には証明されていません。 以前は、正常な免疫応答を起こすことを狙いとした夫リンパ球輸注治療法が主流でした。この治療法は夫の遺伝子に対する拒絶反応を抑えるために、女性に夫の リンパ球を数回にわたり皮下注射します。最初は拒絶反応が生じますが、次第に反応が弱くなり、妊娠と同じ免疫寛容状態となり、流産を防ぐことができます。近年は夫リンパ球輸注治療法の有効性や副作用が問題視され、実施する病院はすくなくなりました。
その他の着床障害・不育症の主な原因と治療法
ホルモン異常
高プロラクチン血症、黄体機能不全 甲状腺機能異常などのホルモン異常があると、着床障害や流産を引き起こしやすくなります。 治療法は、それぞれの病気にあわせ、薬や注射で、ホルモンを補充、調整します。
染色体異常
夫婦のどちらかに染色体の異常があると、流産の原因になることがあります。 治療法はとくにありませんが、自然妊娠できる可能性もあるので医師に相談を。転座という染色体の異常などが原因で流産を繰り返す場合には、受精卵の着床診断を 実施して、流産を予防することもあります。
感染症
クラミジア感染症などに感染し、膣や子宮、卵管に炎症を起こしていると、流産しやすくなります。 治療法は、抗生物質を使って、夫婦ふたりの感染症を治療します。
子宮の形態異常
双角子宮、中庸子宮などの子宮奇形や、子宮筋腫、 子宮腺筋症による子宮の変形が原因になることもあります。異常の程度によって、子宮の形を整える子宮形成術や、筋腫や腺筋症を取り除く手術を行います。

